■ラケット選び・・・

   
   

ラケットを選んでいる時って、ドキドキわくわくして、すごく楽しい時ですよね。

「あのラケットもカッコいいなぁ~」

「こっちもデザインが好きだなぁ~」

「この機能は外せないよね~」

「面の大きさは、98平方インチ以下となると、この辺りかな~」

そんな中でも、「300gは超えないほうが良いかな・・・」という風に「重さ」は注意していると思いますが、、、

どうでしょう?、ラケットのバランスに気を使っている方は、どの位いるのでしょうか?

バランスとは、バランスポイントのことで、ラケットの面側とグリップ側の重量バランスが釣り合う位置を表します。

puredrive_spec

これは、BabolatさんのPURE DRIVEのカタログから切り取った画像ですが、、、赤線で囲ってある部分を見てください。
(画像をクリックすると、拡大されます)

ウエイトの項目を見ますと、PURE DRIVEでも PURE DRIVE TEAMでも、重量の後ろに()かっこがあって、「±7g」(プラスマイナス7g)という表記が見えます。

これは、販売されているラケットの重量が300gや285gを中心として、軽いのでは-7gから、重いのでは+7gまでのバラツキがあるということです。

PURE DRIVEであれば、293gから307gまでの重さのラケットが存在するというコトです。

その差、なんと「14g」

PURE DRIVEとPURE DRIVE TEAMの重量差は15gですので、この差と同じくらいの重量差があるわけで・・・

同じ機種のラケットなのに、機種の差となるくらいの差が存在するってコトですので、もし、2本ラケット購入したときに、14gとまでは行かなくても、10g近く差のあるラケットとなってしまった場合には、もう違うラケットに感じてしまう位ってことですね。

これも、まぁ、厄介なお話なのですが、実は、数グラムの重さの違いよりも、数mmのバランスポイントの違いの方が、重要な問題となってきます。

赤線枠の「バランス」という項目ですね。

PURE DRIVEとPURE DRIVE TEAMは、どちらも320mmで、誤差も±7mmとなっています。

・・・なのですが、上位スペックのRODDICK(ロディック)モデルは315mm(おっとっと、現モデルでは、PURE DRIVE TOURですね)、下位スペックのLITEモデルは330mmとなっていますので、、、PURE DRIVEを2本購入した場合に、その差によっては、LITEモデルのようにトップが重たく感じるラケットと、TOURモデルのようにトップライトに感じるラケットが存在してしまうというコトになります。

数グラムの重さの違いは、どうにか体が吸収することが出来ますが、このバランスポイントの違いは、吸収するコトがかなり難しいです。

ラケットの振り具合が極端に異なって感じるので、もう、違うラケットを扱っているかのように感じます。

■トップヘビーなラケットの場合
振り方によっては、振り始めからインパクトまでの間は重さを感じるので、ラケット面が遅れて出てくるように感じますが、インパクト後は、トップ側にある重量の遠心力のお陰でヘッドスピードが速くなり、ラケット面が勝手に出て行くように感じます。

■トップライトなラケットの場合
トップヘビーなラケットの場合と正反対で、振り始めからインパクトまでの間は、トップの重さを感じにくいので、ラケットヘッドがスムーズに加速されますが、インパクト後は、トップ側重量がない分、遠心力の掛かり悪くなり、ラケット面が出て行かないように感じます。

こんなラケットを交互に使うと、インパクトまでのタイミングを計るのが大変で、思っているポイント(打点)でラケット面がボールに当ってくれなくなってしまいます。

昔、私はそれで空振りまでしてしまい(笑)。。。。

その時は、なぜこんなコトになってしまうのかが理解できずに、せっかく2本も買ったラケットを手放してしまいました。

「このラケットを使うと調子が悪いなぁ・・・何で?」という具合で・・・

それだけ、バランスポイントというのは重要な項目なんです。

 

そして、この2つのポイントの差が大きければ大きいほど、2本のラケットのスイング感は違うものになってしまうので、
「試合ではいつもこっちのラケットですよ」というような「勝負ラケット」「ACEラケット」と言う様なラケットと、完全予備ラケットと言う様なラケットに分かれてしまう事件!?が起きてしまう分けです。。。せっかく買った2本なのに!です。

 

最近でも、何だかんだで、このラケットバランスに振り回されています。

・・・で、登場するのが↓↓↓こいつ↓↓↓というわけです。
GM31

GOSENさんの、重量/スイングウエイト/バランスポイントを測定するマシン「GM31」です。

こいつを活用してバランサ等を張って、微調整をして行きます。

 

うち(ハ~トフル・ピット)では、あまりラケットを在庫していません。

その理由の1つが、この重量やバランスのバラツキです。
(まぁ他にもありますが・・・)

メーカーさんに注文を出す際に、重量計測をお願いして、なるべく僅差のラケットを出してもうらようにしています。

重量が僅差であれば、バランスポイントも微調整で済ませることが出来るからです。

この数日も、このバラツキのために「気に入らないラケットをどうにかしたい!!」という悩み相談を受けている次第です。

 

お心当たりのある方は、一度、測定しに来られてくださいね~(゜o゜)ノ

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