■意外に使えるBURN95

   
   

最近、ちょっとビックリしたのが、BURN95です。

個人的には、こんなトップヘビーなラケットは好きではありませんでした。
(あれ?、過去形(笑))

…そのため、ここ数年は少し重めのトップライトラケットを好んで使っていました。
数値的には、重さ310gで、バランスポイント31.0cmといったところでしょうか…

wpid-20151019_142843.jpg ウエイト 平均309g
バランス 平均32.5cm
レングス 27.25インチ
フェイス 95平方インチ
フレーム厚 22−22−22mm
ストリングパターン 16×20

ところが、このBURN95は、ごらんの通り、バランスポイントが32.5cmとかなりトップヘビー・・・

ウエイト自体は平均309gと適度な重さなんですが、このバランスポイントのおかげで、スイングするとかなり重さを感じます。

長尺ラケットも好きではないのですが、まぁ、0.25インチロングであれば、グリップの握り箇所次第でどうにでもなるので、OK牧場ですね。

とりあえず、そのまま試打。
・・・ストリングは、いつもPlasmaPure118+SpiralTek125Wを43Lb程度・・・

想像していたとは言え、「うっひゃ〜、やっぱり重たい〜」

やっぱり面倒な重さだったのですが、、、

「あれ?、打球感がすごくマイルド( ? _ ? )???」

ハイパフォーマンス・カーボン・ファイバーなる素材をフェイス面内側に配置して、剛性をアップすることで、錦織選手が要求していたスピードアップを実現した!という話だったので、硬さを覚悟していたので、、これにはビックリ!!!

もともと、このストリングの組合せは振動が少なくなるので、その効果もあると思いますが、他のラケットに張り上げたときよりも、明らかに振動が少ないですね。

ボールも軽快に飛んで行ってくれます。

トップヘビーバランスが手伝ってくれているとは言え、楽々相手ベースラインまで到達してくれました。

もっとびっくりしたのは、強烈なボールをリターンやボレーでブロックした時の打感です。

リターンとかでは、「かーん!」みたいな打球感を残して弾き返してくれますし、ボレーでも「ぱーん!」と楽に面ブレせずに弾き返してくれました。

重量があるラケットでも、中々こんな風に打ち返してくれませんね〜

これがトップヘビーバランスの成せる技ってか!?!?

ただ、こういうトップヘビーラケットは、重さのせいでテイクバックのトップから打点までの間のスイングが鈍くなりますので、この部分を上手く振ってやらないと振り遅れ招きます。

それを力技で振ってしまうと体力消耗を招きますし、右腕にもかなりの負担をかけてしまいます。

この様なラケットを上手く振るためには、テイクバックトップから打点までのスイングを省略する必要がありますので、そのためには、脱力+左手+右前腕回内コイルパワー(体の捻転パワーを生み出し効率よく使うためですね)が必要になってきます。

まぁ、難しいコトは置いておいて、単純に脱力してスイングができる様になるだけでも、結構使えるようになります。

「パワーがあるラケット=ぶんぶん振り回してパワーを引き出す」では、使いこなすのは難しいので、楽に振っても、これまでと同じパワーを引き出すことができる!と思って振れば、BURN95は、プレイヤーをすごく助けてくれると思います。

そのうち、このバランスに慣れてくると、逆に私の下手なフォアハンドをカバーしてくれることに気が付きました。( ̄O ̄)おぉ〜

フォアの苦手な人の多くは、フォロースルーを上手く取れない=テイクバックが大きくてフォロースルーが小さい!のではないでしょうか?

私も例に漏れずそのパターンなのですが、振り遅れをしないようにするためにスイングをコンパクトにしても、フォロースルーは大きくならないんですね。

・・・ですが、このトップヘビーバランスのBURN95は、その生み出す遠心力でトップを運んでくれるので、インパクトの後にラケットが前に出て行ってくれます(半ば勝手に!)

一番ビックリしたのが、デュースコートでサーブアンドボレーで前に出た時に、ショートアングルにパスを打たれた時です。

普段の感覚であれば、コート中央に返球できれば御の字という状況だったのですが、ラケットヘッドが回ってくれたので、きちんとアングルに返せたんです。

「おぉ〜、こんな効果もあるんだぁ〜」と一人感動してました。( ̄▽ ̄)ノすげぇ〜

とりあえず、グリップが細い(最近のWilsonのラケットは、G2とG3の差が大きいように思うのですが・・)のでグリップサイズをアップ(G2→G3程度)して、グリップ部の重量が増し、バランスポイントを少し下げました。

・・・ところが、今度は下がり過ぎ。

普段のラケットに近い振り感になってくれたのですが、ヘッドが出て行く感じが鈍くなったので、少し戻して(G2.5ってところ?)使っています。

ん〜〜、今は、お気に入りの1本になってしまいましたね〜(笑)

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