■プレストレッチ
プレストレッチという言葉を聞いたコトがあると思います。
ストレッチ=引っ張って伸ばす
プレ=前もって
・・・という意味がありますので、プレストレッチとは、以下のような意味になります。
プレストレッチ=(ストリングやガットを)前もって引っ張って伸ばす!
これまでは(ナチュラルガット等を)張る前に(柱などを利用したりして)手で引き圧をかけて伸ばすコトによって、緩みのモトになりそうな伸び代を取り去るという手間をかけていましたが、今は、ストリングマシンに「プレストレッチ機能」が搭載されているので、張りながらプレストレッチを掛けることが出来ます。
・・・例えば、50Lb(ポンド)で10%プレストレッチを掛けると言う事は、引き始めの際に+10%余分にテンションを掛けることを意味しますので、
一時的に55Lbで引いた後に50Lbに戻して、指定テンションテンションを維持します。
張る前にストリングを引き延ばすとどうなるのでしょうか?
単純に引きの伸ばすコトによって、伸縮性能が失われますので、少し硬めに仕上がるのは、お分かりになると思います。
その代わり、伸びにくくなって「テンションロスが減る」と思っていました。
(過去形)d( ̄▽ ̄)
・・・・・が、期待していた程の大きな効果はありませんでした。
( ̄▽ ̄)??ありゃ??。。。まぁ5%のプレストだったし・・・
確かに、少し硬めに仕上がりますので、パンパンとした打球感になります。
テンションロスも、そのパンパンフィーリングの延長でロスがおきます。
・・・という事は、プレストレッチをしてしまうと、打球感が変わってしまう!
ストリングが本来持っているフィーリングが失われてしまう!という事なんですね。
これって、テンションロスがどうのこうのという前に、あってはならないコトだと思います。
お客様からプレストレッチの要請があった場合は、当然、掛けますが、そうでない場合は、勝手に掛けてはならない!という事です。
それともう1つ、ストリンギングの際に注意する点が、このコトから1つ浮かんで来ます。
最近の電動マシンは、引きをコンピュータ制御していますので、一昔前に主流だったバネ式の張り機と違い、ストリングをリリースさせるまでは、その張り具合をチェックしながら、指定テンションを維持します。
・・ですので、テンションを掛ける時間を長くすればするほど、ストリングを引き延ばしてしまう事になりますので、そのストリングが持つ伸縮性能を奪ってしまうことになりまます。
「テンションをしっかり出すため」と言う事で、長い時間テンションを掛ける人がいますが、やり過ぎてしまうと、意味がないものになってしまいます。
ん〜、難しいですね〜m(_ _)m
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