■風とテニスをする!

   
   

最近めっきり寒くなって来ましたね~

まぁ、1月も中旬なワケですから当たり前なのですが(笑)

それに伴ってか、風の強い日が多いです。

・・・というワケで、天気予報ではありません(笑)が、、今日の話題は『風(Wind)』です。

 

風の中でプレイをするのは、まぁ、みんな好きではないですよね。

それは、風でボールの軌道が変化したり、ボールのスピードが速くなったり遅くなったりで、打ち難いったらありゃしない!から・・・

風が嫌い!風はイヤ!、、なんて言っても、風のある日は、その風がすぐに止むなんてコトは、ほぼ無いので、まぁ、面白くない1日にとなってしまいます。

 

じゃあ、どうしましょう?

 

ありきたりですみませんが、やはり『風と友達になる』しかないですよね(笑)

・・・ですが、風と友達になるってどう言うコト?

まぁ、実際に風と友達になれる訳はないので、風を理解するとでも言いますか・・・

 

まずは、風の吹いている方向ですね。

どの方向が風上なのか風下なのか?

風がコートの縦方向に吹いているとき、風上側に立っていると、自分の打ったボールは風に乗って飛距離が長くなりますし、逆の場合は、風に向かってボールを打つコトになるので、飛距離が短くなります。

風上からのショットは、飛距離が長くなる上にスピードも増しますので、少ない力でより強いショットを打つコトができますが、反面、ロングアウトする可能性が高くなります。

もう1つ注意しないとイケないのは、風下にいる相手が打ったボールが、風に押されて短くなりやすいというコトです。

風上側では、相手のボールは風に押されて短くなり、1バウンドしてからの飛びも短いですので、いつものようにボールを待ってしまうと、低い打点で打つコトになってしまいます。

低い打点で打つというコトは、ボールをネットを越させるために、多少でも上方向への打球にすることになるので、風が追っている風上側でそんなコトをすれば、風に乗ってロングアウトする確率が高くなります。

これが『風上側での一番の要注意点』ですが、逆に、より高い打点でボールを押さえ込んで打てれば、少ないスピン量でもキッチリとコートに打ち込むコトができます。

そのように打たれたボールは、追い風の力も相まって、1バウンドした後も伸びのある強いボールとなります。

・・・というコトは、風上側では、『よりネットに近いポジションで、風に押されて短くなるボールを高い打点でキチンと打つ』ようにすれば、風を味方に付けられるというコトです。

 

さて、それでは、この状況が風下側へ行くとどのようになるのでしょうか?

 

先にも書きましたように、風上側から打たれるボールは、風に乗って勢いのあるボールになります。

その上に深い位置まで飛んでくるので、常に相手に攻撃されているような状態に陥ります。

また、自分が風下にいるというコトは、自分の打ったボールは、相手のボールの力だけではなく、向かい風にも押されるので、さらに短いボールになってしまいます。

相手からのボールが深く強いボールが来るので、ポジションは、少し下げておいた方が良いですね。

そして、自分のボールが短くなりやすいコトを計算に入れて、より軌道の高いボールを使うようする!というところが基本形だと思いますが、もう1つ大事なことがあります。

 

それは、『脱力!』です。

 

風下にいることで「強いボールを打たなければ、風に負けてしまう!」との思いから、体中のあちこちに力入ってしまいます。

風の力に、自分の力で対抗しようとしてしまうワケです。

・・・ですが、力を込めようとして、ラケットを強く握れば握るほど、筋肉の硬直によってスイングスピードは阻害され、ボールが飛んでくれなくなります。

ここで、「ラケットを握らない=スイングで飛んで行かないように捕まえておく」ように脱力することが出来れば、自然とスイングスピードが上がって、ボールが飛ぶようになります。

カッコよく言えば、「風を切り裂けるショット」が打てるようになります。(≧▽≦)ノ

 

脱力がキチンと行えれば、体各所の筋肉がスムーズに動き始めますので、色々な動作が速く行えるようになります。

 

そうは言っても、「力を抜く感覚」って分かりにくいですよね。

それでしたら、一度、思い切り力んで、ラケットを握りしめてから素振りをしてみてください。

その後、息を吐きながら力を抜き、ジャンプステップしながら、肩を上下させるような動作を加えて、レディポジションに入ります。

強いボールを打つということよりも、いつもよりテイクバックの準備を早くし、正確に打点に入ることだけを意識して、ボールを打ちます。

 

そう言う私自身も、向かい風の時や、相手から強いボールが打たれる時などは、自然と力みが増してしまうので、力を抜くことを最優先にボールをうつようにしています。

 

そしてそして、脱力よりも更に大事なことが!!!

 

それは、もちろん『フットワーク』です。

 

先程、「正確に打点に入ることだけを意識して・・・」と書きましたが、これを実現するためには、『足:フットワーク』が不可欠ですよね。

素早く動くということだけではなくて、風の中では、ボールが大きく或るいは微妙に変化を起こしますので、打点に接近したときに、最終的な微調整を行う足使いが必要!ということです。

片足で、或いは、両足で細かいステップを行いながらボールを打ちます。

よく言われる、大きなステップ(走る)⇒小刻みなステップ⇒ 軸足決め⇒大きなステップ(スクエアやクローズスタンスでの踏み込み)だけでははなくて、大きなステップ(走る)⇒小刻みなステップ⇒軸足決め⇒『微調整ステップ』⇒大きなステップ(スクエアやクローズスタンスでの踏み込み)。 

こんな感じですね。

微調整ステップ(勝手に仮称してます(笑))は、ボールに近づいた際に行う小刻みなステップよりも小さく、『軸足を決めたまま』、片足もしくは両足で行う小さなステップです。

この微調整ステップは、私や小島コーチが指導している子たち以外では、(沖縄県内では)お目にかかったことがありません。
(居るかも知れませんが、試合などでお目にかかったことが無いですね~)

まぁ、こういう面倒くさいことをしなくても、少し腕を伸び縮みさせたり、上体を傾ければボールが打てますので、、こだわる人は少ないのかも・・・

・・・なのですが、微細な打点調整が出来なければ、ベストショットを続けることは困難です。。。と言うか、ムリです(笑)

 

結構な労力を要しますが、、より上のプレイヤーを目指したければ、ぜひ、トライしてください。

 

細かい点については、ピットまで来て頂ければ、時間をかけてお話したいと思います。

(^◇^)ノ

 

PS.
風があろうが無かろうが、本試合の中では「サービス」が最重要ショットであるコトに変わりはありませんので、その辺は、しっかりと意識しておいてくださいね~
(^^)/

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