「メンタル」
まぁ、精神的な様相を表した言葉で、スポーツ界においては、種目に関わらず、よく耳にする言葉です。
・・・が、その本質は、きちんと理解されていないのではないでしょうか?
この前の土日で、うちの子供たちが合宿をしました。
・・・と言っても、残波岬までの通い合宿で、午前3時間の練習、昼食をはさんで1時間ちょいのミーティング、そして、午後2時間の練習というスケジュールの2日間でした。
その中で、今回は、小島コーチが「メンタルについて」いろいろと講義をしてくれました。
メンタルを制御(=強化)するといっても、これだけ得たいの知れないモノをどうすれば良いのか?なかなか分りません。
メンタルトレーナーというプロフェッショナルも存在するくらいですし、プロでもメンタル面を課題として捉えている選手は少なからずいますので、制御が簡単であるはずがありませんよね。
そこで、メンタル制御(=強化)にあたって、5つの局面から考えます。
まず、最初は、、、
①Commit(コミット)する
色々な意味合いがありますが、今は、「約束する」や「公約する」という意味合いで捉えて、、「自分自身との決め事をする」と考えます。
要は「やるべきコトを自分で決意する」とでも言った方が分かりやすいかも知れませんね。
②Independent(インディペンデント)する
これは「独立する」という意味なのですが、「自立する」と捉えます。
テニスコートの中(試合中)においては、誰からの助けも借りることはできませんし、ルールからしてそうなっています。
そうであれば、やはり、自分で考えて自分で行動することができなければならない!というコトです。
これは、決してテニスコートの中だけで出来ることではありません。
日常生活のあらゆる局面において変えていかない限り、テニスコートの中だけでイキナリ出来るようには絶対になりません。
ジュニアにおいては「親に頼らない!」と言うことがスタート地点だと思います。
③Intelligent(インテリジェント)
高い知能を持つ、聡明(そうめい)な、頭の良さ(=賢(かしこ)さ)を表します。
これは、まんまですね。賢くなりましょう!ということですが、何も学校勉強を出来るようになろう!とうことではありません。
テニスにおいては、もっと頭を使えるように賢くなろう!ということなのですが、これも、テニスだけをしていては身につかないモノですね。
世界を転戦するジュニア達は、中学生にして通信制の学校へ切り替え、学校へは行っていない選手が結構います。
・・・ですが、そのような子達でも、自分が勉強する必要があると思えば、各地の大会を回りながら自発的に学習をしています。
例えば、小島コーチが出会った中国のジュニア選手(13歳、中学2年生)は、、
「僕は、通信制の学校に変えたけど、英語と数学の2科目だけは、積極的に学習してます」
・・・という子が居たそうです。
まぁ、英語は分かりますよね。。世界を転戦するには会話ができないとイケませんから。
ただ、「なぜ数学なの?」と尋ねた時に、彼はこう返答したそうです。
「数学を学ぶことで、物事を論理的に理解する力を身に付けられますよね!」
周りのコーチ達のアドバイスもあったかも知れませんが、、私の周りの中2の子達で、こんなことが言える子は、見たことも聞いたこともありません。
もちろん、私が子供だった時にもです。
小島コーチも驚いたという位でしたから、日本国内のトップジュニアの子達でも、こんな考えが出来る子供達はいなかったのでしょう。
はっきり言って、今の学校(小学校や中学校だけ見ても)という場所は、ただ受験勉強を教えるだけの場に成り下がっています。
まぁ、もちろん勉強以外についても多少教えてくれているとは思いますが、本来、学び習うべきものは、点数で現わせる国語、数学、理科、社会なのでしょうか?
これらの科目を通して身につけるべきものは一体何なんでしょう?
「受験勉強のための答え」などではないハズです。
それらは、点数をとるための力(ちから)ではあっても、生きていくための力(ちから)ではありません。
あ〜、まぁ、点数を取って良い学校、大学へ進学し、良い会社へ就職することを考えれば、生きていく力と言えるかも知れませんが(笑)・・・
今の学校システムは、サラリーマン(=従業員)育成機関であって、社長育成機関ではありませんから!
そういう育成機関の中では、先生達の言うことに素直に従うYESマン的な子が可愛がられ、それからハズれて我が道を行く子達は疎まれます。
・・・ですが、そういう疎まれっ子が(色々な)世界を動かせる人物になっているのではないでしょうか?
・・・っとっと、また、本分から外れ長くなってしまったので、続きは、また次のブログで!
m(_ _)m
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