■この1球を…

   
   

よく『あの1ポイントを取っていれば・・・』と言う話を耳にしますが、、、テニスは、たった1ポイントで勝敗が決することはないスポーツです。

・・・ですがぁ!!、あの1ポイントが『試合の流れ』を変えてしまうことは、本当によくあります。

でも、試合の中で、「このポイントは大事だ!」と判断できているでしょうか?

試合の序盤にそのようなポイントが訪れていたとしても、「まだ試合はこれからさ」みたいな気持ちで、見過ごしていることって結構あると思います。

先の中学生の試合でも、こんな場面がありました。

セミファイナル HSくん 2-1 SKくん

サービスは、SKくん。

第1ポイント:HSくんフォアの良いリターンが決まり、0-15。

第2ポイント:SKくんのダブルフォルトで、0-30。

第3ポイント:(SKくんの甘いボールを)HSくんがバックハンドでストレートを狙ったボールがネットにかかって、15-30。

第4ポイント:SKくんのサービスウィナーで、30-30。

第5~8ポイント:HSくんのフォースド&アンフォースドで、ゲーム。2-2

最終的には、HSくん 6-3 SKくんとなりましたが、恐らく、第4ゲームの第3ポイントをしっかりと取っていれば、6-1というスコアで終わっていたかも知れません。

第1ポイントで、HSくんの良いリターンをもらったSKくんは、普段よりプレッシャーのある状態で、次のサービスを迎えたはずです。

そこで、ダブルフォルト!

SKくんは、少なからずガッカリした気持ちになったと思います。

・・・ですが、そこで、HSくんのイージーミスがあったために、少し「ほっ」として、第4ポイントのサービスを打つことが出来たのでしょう。

それが、良いサービスとなって入ってしまったために、逆に、今度はHSくんの方がガッカリしてアンフォースドエラーを出してしまい、結果、SKくんがキープすることに繋がったのでしょう。

この第3ポイントをキッチリと取っていれば、この第4ゲームはブレイクできたでしょうし、そのままの流れで次のサービスゲームもキープし、4-1と突き放せたと思います。

日ごろの練習の中では、キッチリと決められる甘いボールだっただけに、本当にイージーミスだったわけです。

 

実際、まったく同じような展開が、決勝戦のROくんとの試合の中でもあって、その時は、0-30から、HSくんが良いリターンを放って0-40とし、このゲームをブレイクに繋げています。

こうやって見ていくと、やはり、第4ゲームの第3ポイントをあっさりとミスで落としたことで、ゲームがもつれる原因になったと言えるでしょう。

 

また、プロの試合でもそうですが、、やはり、ダブルフォルトはとても危険で、ブレイクが発生しているゲームを見ると、このダブルフォルトが絡んでいることが非常に多いからです。

お互いのレベルが低ければ、お互いが互助会のようにダブルフォルトをしあって、まぁ、トントンな状態のなったりもしますが、互いのレベルが上がれば上がるほど、ダブルフォルトのような超イージーミスは激減しますので、一番やっちゃあイケないこと!と言えるでしょう。

 

もう1つ、リターンミスも、ダブルフォルトと同じと捉えられます。

相手がなんの苦労もなしにポイントしてしまうワケですから、同義と言っても過言ではありません。

九州ジュニアや全日本ジュニアレベルの試合を見ると、サービスやリターンだけでポイントが決することは、とても少ないです。

キチっとセカンドサービスが入り、リターンもキチっと入り(或いは打ち込んで)ラリーがあった末に、どちらかが何かを仕掛けて成功するか?失敗するか?というところまで、ポイントが展開します。

 

さて、あなたの試合はどうなっていますか?

サービスミス(ダブルフォルト)やリターンミスで決するポイントが多くはなってはいませんか???

 

 

 

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