よく『あの1ポイントを取っていれば・・・』と言う話を耳にしますが、、、テニスは、たった1ポイントで勝敗が決することはないスポーツです。
・・・ですがぁ!!、あの1ポイントが『試合の流れ』を変えてしまうことは、本当によくあります。
でも、試合の中で、「このポイントは大事だ!」と判断できているでしょうか?
試合の序盤にそのようなポイントが訪れていたとしても、「まだ試合はこれからさ」みたいな気持ちで、見過ごしていることって結構あると思います。
先の中学生の試合でも、こんな場面がありました。
セミファイナル HSくん 2-1 SKくん
サービスは、SKくん。
第1ポイント:HSくんフォアの良いリターンが決まり、0-15。
第2ポイント:SKくんのダブルフォルトで、0-30。
第3ポイント:(SKくんの甘いボールを)HSくんがバックハンドでストレートを狙ったボールがネットにかかって、15-30。
第4ポイント:SKくんのサービスウィナーで、30-30。
第5~8ポイント:HSくんのフォースド&アンフォースドで、ゲーム。2-2
最終的には、HSくん 6-3 SKくんとなりましたが、恐らく、第4ゲームの第3ポイントをしっかりと取っていれば、6-1というスコアで終わっていたかも知れません。
第1ポイントで、HSくんの良いリターンをもらったSKくんは、普段よりプレッシャーのある状態で、次のサービスを迎えたはずです。
そこで、ダブルフォルト!
SKくんは、少なからずガッカリした気持ちになったと思います。
・・・ですが、そこで、HSくんのイージーミスがあったために、少し「ほっ」として、第4ポイントのサービスを打つことが出来たのでしょう。
それが、良いサービスとなって入ってしまったために、逆に、今度はHSくんの方がガッカリしてアンフォースドエラーを出してしまい、結果、SKくんがキープすることに繋がったのでしょう。
この第3ポイントをキッチリと取っていれば、この第4ゲームはブレイクできたでしょうし、そのままの流れで次のサービスゲームもキープし、4-1と突き放せたと思います。
日ごろの練習の中では、キッチリと決められる甘いボールだっただけに、本当にイージーミスだったわけです。
実際、まったく同じような展開が、決勝戦のROくんとの試合の中でもあって、その時は、0-30から、HSくんが良いリターンを放って0-40とし、このゲームをブレイクに繋げています。
こうやって見ていくと、やはり、第4ゲームの第3ポイントをあっさりとミスで落としたことで、ゲームがもつれる原因になったと言えるでしょう。
また、プロの試合でもそうですが、、やはり、ダブルフォルトはとても危険で、ブレイクが発生しているゲームを見ると、このダブルフォルトが絡んでいることが非常に多いからです。
お互いのレベルが低ければ、お互いが互助会のようにダブルフォルトをしあって、まぁ、トントンな状態のなったりもしますが、互いのレベルが上がれば上がるほど、ダブルフォルトのような超イージーミスは激減しますので、一番やっちゃあイケないこと!と言えるでしょう。
もう1つ、リターンミスも、ダブルフォルトと同じと捉えられます。
相手がなんの苦労もなしにポイントしてしまうワケですから、同義と言っても過言ではありません。
九州ジュニアや全日本ジュニアレベルの試合を見ると、サービスやリターンだけでポイントが決することは、とても少ないです。
キチっとセカンドサービスが入り、リターンもキチっと入り(或いは打ち込んで)ラリーがあった末に、どちらかが何かを仕掛けて成功するか?失敗するか?というところまで、ポイントが展開します。
さて、あなたの試合はどうなっていますか?
サービスミス(ダブルフォルト)やリターンミスで決するポイントが多くはなってはいませんか???
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