■スマイチェクのスポーツマンシップ

   
   

全豪オープン2回戦 ナダル vs スマイチェク の試合で見せた、スマイチェクの行いが話題になっています。

ナダルvsスマイチェク

激戦を制したナダルは、対戦相手のスマイチェクが見せた素晴らしいスポーツマンシップに感謝するという1シーンがありました。

最終セット、6―5で迎えたサービスゲーム。
(この試合、ナダルは、序盤からの体調不良に苦しめられながらも、ようやくファイナルセットで6-5とリード!)

ここをキープすれば、ナダルが3回戦進出!でした。

ところが30―0とリードした後のファーストサーブ、、、ナダルがトスを上げ、打ちに行く瞬間に1人の観客が大声をあげます。
(試合を見る限り、意図的に大声を出したとしか思えないですよね、、あれは。。。)

突然のことにサーブの動作を止められず手痛いフォールト。

ナダルには動揺した様子もうかがえたのですが、さすがナダル、何も言わずにセカンドサーブに入ろうとします・・・
が、ここでスマイチェクが予想外の行動に!

なんと、主審にプレーのやり直しを申し出たのである。

通常であれば、そのままセカンドサーブとなり、スマイチェクにチャンスが広がる可能性もあった、それこそ試合の行方を左右しかねない大事な場面でした。

でも、スマイチェクは、それを「良し」とはしなかったんですね。

勝者となったナダルがしゃがみ込んで両手で顔を覆うほどの4時間12分に及んだ今大会最長試合の大熱戦が終わり、大金星を逃したスマイチェクでしたが、

「観客が何を言ったかは分からなかったけど、明らかにナダルのプレーが邪魔された。そうすることが正しいと思っただけだよ」

と爽やかに全のコートを去りました。

試合直後のインタビューで、ナダルは、何よりも、このスマイチェクの行いに感謝し、観客からも大声援が送られていました。

 

翌日のWOWOWの放送で、フローラン・ダバディさんが、スマイチェクのコーチのコメントを紹介していました。

「スミー(スマイチェクの愛称)は、確かに勝負師なんだけど、性格が良く公明正大で、オンコートでも、彼の人間性を変えることはないんだ」

 

予選を突破し、素晴らしい試合を見せてくれたティム・スマイチェク(USA)選手、今後も注目して、応援して行きたいと思いました。

 

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