全豪オープン2回戦 ナダル vs スマイチェク の試合で見せた、スマイチェクの行いが話題になっています。
激戦を制したナダルは、対戦相手のスマイチェクが見せた素晴らしいスポーツマンシップに感謝するという1シーンがありました。
最終セット、6―5で迎えたサービスゲーム。
(この試合、ナダルは、序盤からの体調不良に苦しめられながらも、ようやくファイナルセットで6-5とリード!)
ここをキープすれば、ナダルが3回戦進出!でした。
ところが30―0とリードした後のファーストサーブ、、、ナダルがトスを上げ、打ちに行く瞬間に1人の観客が大声をあげます。
(試合を見る限り、意図的に大声を出したとしか思えないですよね、、あれは。。。)
突然のことにサーブの動作を止められず手痛いフォールト。
ナダルには動揺した様子もうかがえたのですが、さすがナダル、何も言わずにセカンドサーブに入ろうとします・・・
が、ここでスマイチェクが予想外の行動に!
なんと、主審にプレーのやり直しを申し出たのである。
通常であれば、そのままセカンドサーブとなり、スマイチェクにチャンスが広がる可能性もあった、それこそ試合の行方を左右しかねない大事な場面でした。
でも、スマイチェクは、それを「良し」とはしなかったんですね。
勝者となったナダルがしゃがみ込んで両手で顔を覆うほどの4時間12分に及んだ今大会最長試合の大熱戦が終わり、大金星を逃したスマイチェクでしたが、
「観客が何を言ったかは分からなかったけど、明らかにナダルのプレーが邪魔された。そうすることが正しいと思っただけだよ」
と爽やかに全のコートを去りました。
試合直後のインタビューで、ナダルは、何よりも、このスマイチェクの行いに感謝し、観客からも大声援が送られていました。
翌日のWOWOWの放送で、フローラン・ダバディさんが、スマイチェクのコーチのコメントを紹介していました。
「スミー(スマイチェクの愛称)は、確かに勝負師なんだけど、性格が良く公明正大で、オンコートでも、彼の人間性を変えることはないんだ」
予選を突破し、素晴らしい試合を見せてくれたティム・スマイチェク(USA)選手、今後も注目して、応援して行きたいと思いました。
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